洋上で学んで100人を1つにした経験とは? 日野自動車 工藤様 インタビュー vol.6

2016年度洋上研修J-EXCEEDに参加いただきました日野自動車の工藤さんにインタビューさせていただきました

インタビュアー
一般社団法人日本能率協会 勝田

洋上で学んで100人を1つにした経験とは?

勝田
船上で3泊4日過ごしたと思いますが、ほかに船の中で記憶に残っていることはありましたか。

工藤さん
1番の思い出は委員会と委員会を決めるのですが、じゃんけんで負けてパーティーの委員長になったことです。
「最後の日の夜にフェアウェルパーティーをするので、企画をお願いします。時間は8時です」という一言を聞き、頭の中が真っ白になりました。
与えられたのは、100人が一生の思い出になる企画してほしいという壮大なテーマです。
パーティーは2日後に迫っています。
ちょっと追い詰められたのですが、人間はそんなときに知恵が出るものです。
部屋に戻って考えていたら、一体感を出すにはダンスがいいと閃きました。
すぐに流す音楽や動画を日本から送ってもらって準備し、船の中でできるように機材をスタッフと交渉したのです。
結論から言うとうまくいったのですが、途中では「そんなのできるわけない」、「100人で練習なしでは無理だ」と言われました。
私よりも年上の人の意見でしたから、そこをうまくまとめることで人を巻き込む力が試されたわけです。
うまくいったあとは最初に否定していた人から「本当にやってよかった」、「楽しかったよ、ありがとう」などと声をかけられました。
そこが最も印象深い思い出です。

勝田
追い込まれた分、喜びも大きかったことになりますね。

工藤さん
2月のフォローアップ研修では、メンバーからお礼や感想の言葉をもらいました。

いまでもよくできたのものだと驚いているところです。

勝田
そこがそれまでの工藤さんと違う点になるのでしょうか。

工藤さん
できればやりたくありませんでしたが、腹を決めて何のために研修に来たのかを考えたら、結果を残さないといけないと思ったのです。
自分一人ではないということも頭に浮かびました。

勝田
周囲の人の協力は不可欠です。
反対していた人が協力してくれた秘訣は何かあるのでしょうか。

工藤さん
同じ船の中にいては逃げられません。
私は自分の思いをぶつけるしかなく、結果としてそれについてきてくれる人がいました。
用意するものも基本的に準備できません。
そこでそんな中でできることを考えることにより、考える力が身に付きます。
外国人の船員、スタッフに機材を借りる交渉が必要ですから、交渉力もついていきます。
追い込まれる環境がある船の上は、研修にいいですね。

勝田
工藤さんがパーティー委員長としてダンスをみんなでやろうとしたこともうまく作用したわけですね。

工藤さん
客観的に全員がどうだったのかを考えると、不安になることもありますが、うまくいったのではないでしょうか。

つづく 6/9
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