JMA洋上研修「J-EXCEED第1期」アメリカ西海岸9日間デザイン・シンキングコースへご参加くださいました、朝日エティック株式会社技術開発センター研究員 迫田大輝さんにインタビューさせていただきました。
(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
インタビュアー 一般社団法人日本能率協会 吉田
否定しない話し方が生まれる背景とは?
吉田
組織の中でもなかなか決まらないことに焦ったり、何とかして答えを出そうとしたりすることがあると思います。
デザイン・シンキングの中では、限られた時間の中で成果を出すと同時に、時間を贅沢に使っていろいろな価値やアイデアをどんどん出してディスカッションすることもありました。
迫田さんはそうした時間を今の仕事とリンクさせ、何か気づきませんでしたか。
研修の中で進む時間や人とのかかわり方が、職場のこんなところと似ているとかです。
迫田
研修は時間が限られています。
その限られた時間内で成果を出すことについては、普段の業務以上に求められていたと感じました。
職場に戻ってからはその点を意識して決められた期限内にアウトプットしようとするようになりました。
吉田
同じチームの中でデザイン・シンキングの研修とDiSC理論を意識するシチュエーションを感じましたか。
迫田
あの中ではDiSC理論を結構、意識していたつもりでした。
私はチーム内のサブリーダーという役割で、リーダーが確かCだったでしょうか。
吉田
Dでしたね。
迫田
そのリーダーの良いところを引き出していこうと思い、サポート役に回ったつもりでいました。
吉田
講師のここが良かったということは何でしたか。
迫田
人の意見を全く否定しない話し方をされていました。
これはできそうでなかなかできないことです。
みなさんも感じていたと思いますが、これはすごいですね。
何かを質問しても「素晴らしいですね。それは良い質問です」と返ってきます。
そういう対応の仕方は見習うべきだと思いました。
吉田
現地の研修や企業視察はどうでしたか。
迫田
サンフランシスコでのフィールドワークでは移動に車を使いましたが、その際にドライバーの方とコミュニケーションできたのは良かったです。
研修の中で現地の人と直接話す機会があったのも経験になりました。
吉田
企業視察や講演はどうでしょうか。
迫田
SAPの講演では「やればできるよ」「全く難しいことではないよ」という話し方をされていました。
さっき話したように否定をしない話し方で、研修から戻って私もやってみようという気にさせてくれました。
その気にさせる講習内容でしたね。
吉田
石黒さんとSAPの否定しない部分が似ていましたが、船の研修でインプットしたことと現地研修がリンクした部分はありましたか。
迫田
みなさんともおっしゃることが同じだと思いました。
デザイン・シンキングの基本は人を観察することで、そこで得られた本質的な問題をブレインストーミング、ラピッドプロトタイピングで作り上げていきます。
人を観察するところはみなさんに共通しているのです。
だから、洋上研修での石黒さんの話と現地研修での話が似ていたのでしょう。