製造現場への波及はなぜ難しい?|エティックテクノ大阪 西澤様 インタビュー vol.7

JMA洋上研修「J-EXCEED第1期」アメリカ西海岸9日間デザイン・シンキングコースへご参加くださいました、株式会社エティックテクノ大阪 製造一部 製造課 係長 西澤 翔さんにインタビューさせていただきました。
(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

インタビュアー 一般社団法人日本能率協会 吉田

製造現場への波及はなぜ難しい?

吉田
人を動かす仕組みや制度など形のないものでも、デザイン・シンキングの考え方が適用できるという話を伺いました。
プロジェクト以外の別の業務、あるいは業務以外の部分でデザイン・シンキングが使えそうなところはありますか。

西澤
多分、いっぱいあると思います。
具体的に「ここ!」と言いづらいですが、変えるべきところはたくさんあるでしょうからね。

吉田
西澤さんがお勤めの製造現場への効果は何かありそうですか。
例えば、みんながデザイン思考を持つと、働き方が変わるとか新しい価値が生まれるとかいうことです。

開発だと新製品など目に見えるものが出てくるのですが、それ以外の部分では現場への効果についていろいろと聞き取りさせていただいてもなかなか難しい意見が多いのです。

でも、ニーズはいっぱいあります。
製造現場にデザイン・シンキングの考え方を取り入れ、製造現場から会社の新しい価値を作っていきたいという声が多く寄せられています。

西澤
私の知る限りになりますが、外注業者さんなども含めて現場の職人さんは、この手の話を毛嫌いし、ものすごい拒否反応を示します。
まず話を聞いてくれませんし、ワークショップなんかを何度も繰り返す時間と労力を考えたら、おいそれと踏み出せないのが実情です。
費用対効果で考えても、あまりに先が長すぎると感じています。

全員が前向きに参加してくれたら、いろいろなアイデアが出てきそうですが、そのレベルに到達するまでが果てしなく遠いと思います。

吉田
職人さんはちょっと難しいかもしれませんが、先ほどお話しいただいた新入社員の方に分身になってもらいたいですよね。
彼らにしかない発想もあれば、持ち味も存在するはずです。
若い力にプロトタイピングする力や観察力が備わると、会社としての価値もどんどん高まっていくのではないでしょうか。

西澤
研修にひと通り参加して、デザイン・シンキングが困難という印象は持ちませんでした。
実際に船上研修で最後まで持っていけた成功体験があります。

上手くいけばすごくいい方向に動かせる力を持つことは理解していますが、私1人が社内で水平展開しようとしてもとても無理かなと思います。
やはり、同じような体験を持つ人間が複数必要になります。

船上研修でも経験を積んだ石黒さんの指導がなければ、恐らくあそこまでいけていなかったのではないでしょうか。
私に石黒さんと同じことができるかと問われれば、「多分できない」と答えるしかないでしょう。
そういった意味でも一人で引っ張るというより、複数の経験者でフォローしてというようなイメージですかね。

吉田
今回はあえて海外へ行くということである意味覚悟を決められたのでしょうが、社内ではだめですか。

西澤
日常業務もどんどん入ってきますから、なかなか集中できないのが実情だと思います。
海外だからこそ日常から切り離されますし、前向きに進めますが、日常の中でとなると難しい部分もあると思います。

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