本質をつかむことの意味とは? | 石黒講師インタビュー vol.2

JMA洋上研修「J-EXCEED第1期」アメリカ西海岸9日間デザイン・シンキングコースの石黒講師にインタビューさせていただきました。
(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

インタビュアー 一般社団法人日本能率協会 安部

本質をつかむことの意味とは?

安部
最近は日本でもデザイン・シンキングという言葉が出始めましたが、まだ知らない方もいらっしゃると思います。
今のお話でデザイン・シンキングが何なのか、かなりお分かりいただけたのではないでしょうか。
私たちもお客さんから「デザイン・シンキングは素晴らしい手法だ」という話をよく聞きます。
既に取り組みを始めたところや、やろうとしているところも増えてきました。

ところが、デザイン・シンキング無しでは怖くて外に出られないとか、いいものを作るためにはデザイン・シンキングが必要だという話はまだ聞こえてきません。
どういうふうにアウトプットすればいいのかという悩みを抱える人が多いようです。

デザイン・シンキングという手法を実践する難しさを石黒さんはどう捉えていますか。

石黒
従来型の問題解決型の案件でしたら、恐らくデザイン・シンキングは必要ないでしょう。それを超えた未知の領域で、5年後に何が大事になるのか、今までにない価値をいかにして作っていくのかというレベルになって初めて、非常に重要になってくるものです。
問題解決型なら、既に認知されている問題を解決していけばいいだけでしょう。

しかしながら、その問題を解決しようとしている人が次に何を欲するかというような認知されていない問題を探さなければいけなくなった時には途端に難しくなります。
自分の独りよがりで5年後の未来を想定することはできますが、外れる可能性が高いでしょう。それを実現するには、1つだけ方法があります。今現在の状態で構わないので、自分と自分以外の人の心の中を理解することです。
人の心の中をより深く理解し、自分の中で深く共感して想定することで、より高い確率の未来想定が可能になるのです。心を理解するサンプルは1人以上数人を理解する必要があります。

そして未来想定だけでなく、不可解なことを理解し、考えるときに最も重要なのは、本質を抽出することです。本質を理解するには、より深く共感し、いろんな人の意見を聞く事で初めてその骨格が見えてくる、非常に高度な共感値探しを経て掌握する必要があります。
そうすると、やがて本質が見えてくるのです。
本質が理解できると、未来想定だけでなくあらゆることが理解可能になると信じています。

安部
現状から問題を解決するアプローチではなく、将来の不確定なところに向けたアプローチということですね。
今の世にないものに対するアプローチですから、デザイン・シンキングでしっかりと本質をつかむ必要があるわけで、今アウトプットがないと悩んでいる人はそこに到達できていないという理解でよろしいでしょうか。

石黒
そうですね。
多分、本質をつかめていないからだと思います。本質をつかんでいたら、その延長線上で新しいものを作れ、物事を解決できるはずです。やはり本質が分からなければ、物事の未来はなかなか見えてこないと思います。
この部分はちょっと口頭では分かりにくい事かもしれませんね。

安部
言葉にするのがまだ難しいところなのでしょうね。

石黒
本質をいかにしてつかむか、そして本質をつかむことで得られるさまざまなことに価値があると覚えていただいたら良いのかもしれません。

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